2/25 トレーニング

エーレ通信

この日のトレーニングのメインは、ボールを進行方向とは逆に持っていくための「切り返し」。

まずは単純なボールコントロールの練習からスタートし、徐々に判断を必要とする要素を加えていきました。

サッカーでは単にボールを蹴る技術だけでなく、「見ること」「走ること」「考えること」が求められます。今回は、じゃんけんの勝ち負けによって攻守が変わったり、ボールが変わったりする要素を取り入れ、状況判断の力を鍛えました。

この練習の中で、普段は落ち着いた印象の子が俊敏なターンを見せ、意外な反応の速さに驚かされました!新たな発見です。

試合では、味方を励ましたりアイデアを伝えたりする声が多く聞こえたのがとても良かった点です。 やはり、前向きな気持ちがなければ良いプレーは生まれませんし、その雰囲気を作るのはチームのメンバー自身。 普段からよく話せる子たちなので、その長所がサッカーの中でも発揮されれば、大きな武器になっていくのではないかと思います。

ここからは最近の練習で、子どもたちに伝えていることについて。

練習の際に、子どもたちは2つのことを意識するようお願いしています。

1つ目は『話を聞くこと』。 2つ目は『とりあえずやってみること』。

1つ目の「話を聞くこと」は、授業でも習い事でも共通する大切なことです。 「これをやります!」と伝えた内容が理解されなければ、練習をスムーズに進めることはできません。

ただ、ここで求めているのは「姿勢を正してしっかり聞く」ということではなく、「話の内容を理解すること」。 もし聞き逃してしまっても、友達に確認したり、周りを見て何をすべきか判断できるならOKとしています。

また、上級生に低学年向けの説明をしっかり聞かせるのは少し酷ですし、「聞いていなくてもなんとかできる力」も、社会性の一つとして重要だと考えています。

そして、子どもたちには「言うことは聞かなくてもいいが、話は聞きなさい」とも伝えています。 これは、「ああしなさい」「こうしなさい」といった指示にただ従うのではなく、自分で考えて判断する力を育んでほしいからです。 しかし、複数人で練習するためには、共通のルールや約束ごとを理解する必要があります。 そのため、自分の判断でプレーするためにも、まずは話を聞いて「どうすべきか」を知ることが大切なのです。

2つ目は「とりあえずやってみること」。

チームに戻ってきた当初(昨年10月頃)、「これをやってみよう!」と提案すると、「無理!そんなの絶対できない!」とすぐに諦めてしまう姿が目立ちました。

おそらくその子自身、本当に「できない」と感じていたのでしょう。

でも、実は「できない」こと自体は全く問題ではありません。 新しいことは、誰もが最初はできないものです。

本当に問題なのは「やる前から諦めてしまうこと」。

また、「できるかも!」と感じるかどうかは、それまでの成功体験に大きく影響されると言われています。 だからこそ、まずは「やってみる」。 挑戦することで、小さな成功体験を積み重ね、自信をつけていくことが大切なのです。

実際、今回の練習ではこの2つのことがほぼ完璧にできていました。

その結果、サッカー自体にも変化が見られます。 集中すべき場面とリラックスする場面のメリハリが生まれ、以前よりもチャレンジングなプレーが増えてきました。

サッカーで得た自信は、これからの子どもたちの成長を支える大きな力になります。

引き続き、ご協力よろしくお願いいたします。 次の日曜日の練習も、楽しめるように準備しておきます!

 

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