この日のトレーニングのメインはボールを進行方向の反対に持っていくための「切り返し」。
最初は単純なボールを扱う練習から始めて、徐々に判断する要素を増やしていきました!
サッカーではただ上手に蹴れたら良いわけではなく、そこに”見ること”や”走ること”、そして”考えること”も合わせて必要になってくるためです。
今回はじゃんけんの勝ち負けによって、攻守が変わる、ボールが変わるといった判断要素を入れてみました!
この練習では、普段は”のほほん”とした印象だった子が俊敏なターンを披露!意外な反応速度にびっくりしました!
良い発見です!

試合では味方を励ます声やアイディアを伝える声が聞けたことがとても良かったです!
やはり気持ちが前向きじゃないといいプレーは出来ないし、その雰囲気を作れるのはチームのメンバーだけ。
普段はよく喋ることのできる子たちですから、その長所が良い形でサッカーに現れるとチームの武器になるのではないかと思います!

ここからは最近の練習で子供たちに話していること。
練習をする上で2つのことを子供たちによくお願いしています。
1つは『話し(説明やルール)を聞くこと』。
2つ目は『やってみること』です。
1つ目は、授業を受けるにしても、別の習い事をするにしても同じだと思いますが、「これをやりまーす!」と言ったことが伝わらなかったらなかなか厳しいですよね。
ただ、これは「目を見て聞く」や「手はお膝」のような”姿勢”のお話をしているわけではありません。
こちらから言ったことが伝わって、その子が練習に入れたらそれでOKとしています。
最悪、聞いてなくても友達に聞けたり、見てなんとなくできるのであれば大丈夫です。
低学年向けの説明を上級生にちゃんと聞けと言うのも少し酷ですし、何より「社会性」という意味で言えば”聞いてなくてもなんとかする力”も大切なのではないかな、というのが個人的な考えです。
また、その一方で「言うことは聞かなくてもいい」とも言っています。
「話しを聞け」に対する拒否反応を薄める意味もありますが、子供の可能性を消したくないのが一番です。
これは冒頭で話した通りサッカーが判断のスポーツで、最終的に判断するのはその子自身だからです。
2つ目は「やってみること」。
チームに戻ってきた当初(去年10月頃)、「これやってみようか!」と練習を始めた時に「無理!そんなのできない!」と突っぱねられまくりました。
おそらくその子自身本当に「できない」とその時は感じていたと思うのですが、僕が思うに「できない」というのは何も問題ではありません。
初めて挑戦するものは全部できないことですし、やってみないとわからないこともあります。
そのため一番の問題は「やらない」ことだと伝えています。
また、「できるかも!」と感じるかどうかは、それまでの成功体験が影響するとも言われていますので、そういう意味でもとりあえず「やってみる」が良いのではないかな〜と思っています。
…現状として、少なくとも今回の練習では上記2つはほぼ完璧にできています。
またそれに伴ってサッカー自体も変わってきています。
集中するべきところとそうではないところのメリハリも出てきていますし、徐々にチャレンジングなプレーも全体的に増えてきたように思います。
サッカーで得た自信が今後の彼ら彼女らを支えてくれるものになると思いますので、引き続きご協力の程よろしくお願いいたします。
次の日曜日の練習も楽しくできるように、準備しておきます!
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